ゴッホ展 2021-2022【人物紹介】

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こんにちは。ゴッホ大好きサラダです。

2020年に東京 上野の森美術館でゴッホ展が開催されていたことは記憶に新しいと思います。しかし、コロナの影響もあり、東京に行けず断念した人も多いのではないでしょうか。

そんなみなさまに朗報です。
来年2021年から ゴッホ展、東京開催!

そして福岡!名古屋!に巡回します!!

地方住みの私にとっても歓喜のニュースです。


今回の展覧会は「ゴッホ展 響きあう魂 へレーネとフィンセント
ということで、ゴッホの収集家で最たる数を所有するヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)の美術館から、選りすぐりのゴッホの作品・素描を含む48点が展示されます。

そして今回注目される作品は、16年ぶりに来日する糸杉を描いた「夜のプロヴァンスの田舎道」。

夜のプロバンスの田舎道

是非ともこの目で、肉眼で、見てみたい。筆跡を見たい。byサラダ

コロナで東京に行くのはなかなか厳しい状況ではありますが、福岡、名古屋付近に住んでいるひとも、この機会にゴッホの作品に触れて欲しいと思います。

そしてこのページでは、ゴッホについてよく知らないひとに簡潔にゴッホとはどんな人物か説明していこうと思うので、興味があれば読んでいってくださいね。

フィンセント・ファン・ゴッホ

ゴッホ自画像

オランダ出身のポスト印象派の画家。
(印象派のついてもこちらの記事で解説しています)

幼い頃から癇癪持ちだったゴッホ。画家になる前は画商に勤めたり、聖職者を目指そうとしたり、職を転々としていました。
画家を本格的に目指すようになったのは27歳から。そこからの画家人生は、たった10年で幕を閉じます。

精神面に難があったゴッホは、とてもうまくいっているとは言えない人生でした。恋愛や、仕事、親、弟のテオ、画家の仲間、さまざまな人間関係において、良好な関係を築けずにいました。

しかし、製作中はとても冷静だったそうです。精神が不安定な状態と、絵を描いているときの自分との対話の間で、ゴッホは本当に素晴らし作品を残してくれました。

👂

ゴッホを知る上で外せない衝撃的なエピソードとして、「耳切り事件」があります。同じ画家の仲間として暮らしていたゴーギャンと仲違いし、精神を病んでしまったゴッホは、剃刀で自身の耳を切り落としたのです。

そのときに描いた自画像がこちら。目にしたことがある方も多いのでは。

包帯をしてパイプをくわえた自画像

このエピソードもあってなのか狂気じみた画家として語られています。

ニッポン、大好き!

ゴッホは日本の浮世絵に強く惹かれ、作風にも大きな影響が見られます。当時、フランスやイギリスでは日本の美術がブームとなっており、たくさんの浮世が出回っていました。ゴッホは大量の浮世絵をコレクションし、日本絵画の技術やテーマを積極的に取り入れていきました。

ゴッホが浮世絵の影響を受け制作した作品

ゴッホ「花咲くアーモンドの木の枝」

ゴッホ「英泉」

日本が大好きで、日本に訪れたことがある画家たちに積極的に会いに行っていたというエピソードがとても好きです。


一度も日本を訪れたことがなかったゴッホだからこそ、美しい日本を思い描いて豊かに表現することができたのかもしれません。こんなにも愛してくれていたなら、一度でいいから実際に日本の文化や生活を見てほしかったとも思いますね。

弟に支えられた人生

ゴッホ「ひまわり」

弟テオはゴッホの才能にいち早く気づき、絵を描いて欲しいという強い気持ちから、制作に必要なお金を仕送りしたり、手紙で励ましたり、いろいろな面でゴッホを支え続けました。彼の存在がなければ、ゴッホは絵を描くことが出来ていなかったでしょう。

信じてくれる存在がいるということが、どれだけ心強いか。そんな弟がいてくれたことだけでも、ゴッホは恵まれた運命だったと私は思います。
テオはゴッホの死後、後を追うようにして病死してしまいましたが、テオの妻や生前交流のあった画家たちによって、ゴッホの魅力は世界に広まっていきました。

絵のタッチ

ゴッホの作品の多くは筆跡がしっかり残っていて、油絵の特徴が顕著に現れています。
ストロークの長い線が、絵に躍動感を与え、生命を感じる、独特なゴッホの世界に連れて行ってくれます。


間近で見ると、本当に感動します。大袈裟ではく、生きたゴッホを感じられるような気がするのです。

最後に

ゴッホの魅力、壮絶な人生は、今回だけでは語り尽くせません。
思い通りにいかず孤独でありながらも、自分の目に映る世界を独自に表現したゴッホ。そんな彼がキャンパスに向かい孤独と戦いながら描いている姿を思い浮かべると、うるっときてしまいます。

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ゴッホの作品を見に行くのは泣いてしまうのでひとりがいいと思っている。

コロナで辛い状況ですが、だからこそこの機会に、芸術に触れて心が満たされる時間になればいいなと思っています。
来年、今よりも明るい未来が待っていることを願って。

「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
東京都美術館 2021年9月18日〜12月12日

<巡回予定>
福岡市美術館  2021年12月23日〜2022年2月13日
名古屋市美術館 2022年2月23日〜4月10日

※展示作品、会期などについては変更する場合もあるので展覧会公式ウェブサイト等で確認してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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